サントリーウイスキー100年の歴史を学べる山崎蒸溜所の見学ツアー。

1923年に着工した日本最古のモルトウイスキー蒸溜所、山崎蒸溜所。サントリーの創業者、鳥井信治郎が全国からウイスキーづくりに適した土地を探し求め、いくつかの候補の中から選ばれた、天王山の麓の湿潤で緑豊かな山崎。都会の喧騒とは無縁ののどかな風景が広がるが、京都駅からJR山崎駅までは電車で15分と実はアクセスも良好。今回は東京から新幹線でやってきたライターの宇都楓矢さんと一緒に「山崎蒸溜所ものづくりツアー」に参加した。
「ウイスキーはもともと好きでしたが、しっかりと理解して味わってみたいと思い始めた頃なので楽しみです」と宇都さん。今日の体験で一歩、大人に近づけるかもしれない。
「山崎蒸溜所ものづくりツアー」はシングルモルトウイスキー「山崎」が生まれる現場を五感で体感できる入門編のツアー。年末年始、工場休業日を除いて毎日開催されている。「初めての人はこのツアーがいいと聞きました!」と宇都さん。着いたらすぐにツアーの集合場所、ウイスキー館へ。
まずは映像を見ながら山崎蒸溜所の概要を聞き、製造現場へ。最初は仕込の工程だ。大きな仕込槽の中でウイスキーの原料である麦芽と温めた仕込水が混ざり合い、麦汁が作られる。

次は発酵の工程へ。ろ過した麦汁を適温に冷まして発酵槽に移し、酵母を加えて発酵させる。ここで酵母が麦汁の糖をアルコールと炭酸ガスに分解し、ウイスキー特有の香味成分を持つ“もろみ”がつくられる。山崎蒸溜所では、複雑な味わいにつながる「木桶発酵槽」と、すっきりした味わいにつながる「ステンレスタンク」の2種類の発酵槽を使い、多彩な原酒をつくり分けている。

続いて蒸溜の工程へ。銅製の蒸溜釜(ポットスチル)で“もろみ”を2度蒸溜し、無色透明のスピリッツ“ニューポット”を作る。水とアルコールの沸点の違いを利用してアルコール濃度を高め、ウイスキーの香味に必要な成分だけを選んで取り出している。
最後はエレベーターで貯蔵庫へ。エレベーターの扉が開いた瞬間からすでにウイスキーの香りが立ち込めていた。気温によって樽の木材の膨張や収縮の度合いが変化し、夏と冬では香りの立ち方も大きく変わるのだそう。目には見えないが樽の中でウイスキーが熟成していることを改めて実感できた。
製造工程の見学を終え、いよいよテイスティング。ホワイトオーク樽原酒、ワイン樽原酒、ミズナラ樽原酒、シングルモルトウイスキー山崎の4種類を飲み比べる。ホワイトオーク樽原酒からはりんご、パン、バニラアイスのような香り、ワイン樽原酒からは桃、さくらんぼの香りがするなどの香りの違いや、それぞれの熟成年数を教えてもらい、一人で飲むだけでは気付けない発見があった。
「熟成期間は長ければ長いほどいいと思っていたけれど、それだけではなくて、たくさんの原酒があること、そして、それをチョイスするブレンダーの知識と経験値が肝心だということがわかって見え方が変わりました」と宇都さん。
そして最後にシングルモルトウイスキー 山崎の魅力を最大限に引き出すハイボールのつくり方を教えてもらった。
ツアーの最後のテイスティングで味わいや香りの違いを知り、もっといろいろな原酒を飲み比べたくなったらテイスティングラウンジへ。30種類以上のウイスキーが揃う、ウイスキー好きにはたまらない空間なのだ。
大阪府三島郡島本町山崎5-2-1
075-962-1423
10:00~16:45(最終入場16:30)
年末年始・工場休業日を除き、毎日ツアーを開催(臨時休業あり)。
蒸溜所の入場は要予約。
Official Website
https://www.suntory.co.jp/factory/yamazaki/
山崎駅、大山崎駅より徒歩10分。
「山崎蒸溜所ものづくりツアー」の参加費は3,000円。
※ツアーは予約抽選制。
予約、詳細はこちらから。
https://reserve.suntory.co.jp/