『ケーブルカー』
アメリカ人オーナーが憧れた1890年代のサンフランシスコの空気をそのままに。

港に立ち寄る世界各国の船乗りや軍人が多かったことから、元町・中華街には海外出身のオーナーが開いたバーが今も残る。『ケーブルカー』はその中の代表的な一軒だ。
1983年、近くでジャズラウンジ『ウィンドジャマー』を営んでいたニューヨーク出身のジミー・ストックウェルさんがオープン。ゴールドラッシュ時代の活気あるサンフランシスコに憧れていたジミーさんは、1890年代のサンフランシスコのバーをコンセプトに店を作った。街の象徴であるケーブルカーを店名に採用し、店内にはケーブルカーを模したボトル棚や現地の写真が飾られており、当時の雰囲気を感じることができる。
一軒で満足できるように、とハンバーガー、ステーキ、パスタ、グリルチキン、ガーリックトーストなどフードメニューも充実。18mある長いカウンターでは、ビールを飲みながら食事する人もいれば、静かにウイスキーを傾ける人、デザート感覚でフローズンカクテルを愉しむ人もいる。それぞれが思い思いの時間を過ごせるのが魅力で、パブのような気軽さも心地いいのだ。
コースターのケーブルカーに刻まれた「1972」は伝説のバー『ウィンドジャマー』の創業年。横浜を代表するカクテル「ジャックター」を生み出した名店として知られ、惜しまれながら2年前に51年の歴史に幕を下ろしたが、古き良き横浜の異国情緒溢れる活気は『ケーブルカー』に受け継がれている。ジミーさんが残した横浜の豊かなバー文化を存分に味わい尽くそう。
ケーブルカー
神奈川県横浜市中区山下町200 KNビル1F
18:00〜24:00、土17:00〜24:00
日休
外観はサンフランシスコのヴィクトリアン様式の住宅をイメージ。日本の大工を現地へ連れて行き、空気感を体感してもらってから工事に取りかかった。