仲間とウイスキーを楽しむときに流すトラックリスト
自分がまるまる自分だけになれる時間。ある人は、ウイスキーのグラスを傾ける土曜の夜と答えるかもしれないし、日曜の午後のコーヒータイムかもしれない。人それぞれに営業時間外はある。みなさんの“営業時間外”はいつですか?そんなとき、どんな音楽を聴きたいですか?第2回はサックス奏者の馬場智章さん。

心が落ち着いたり、開放的になったり。
仲間たちとお酒を楽しむ大人の休息
ライブが終わった後、気心の知れた仲間たちと楽しくお酒を飲む時間が僕にとっての“営業時間外”です。家にいるとつい仕事のことを考えてしまうので、そこから距離を置ける貴重な時間になっています。もちろんウイスキーも大好き。銘柄や気分に合わせて飲み方を変えられるのがいいですよね。ロックで飲んでいるときに氷がゆっくり溶けていく過程が好きで、締めくくりの一杯として選ぶことも多いです。
今回は、そんなウイスキーの懐の深さをイメージして、ジャズやソウル、ヒップホップが入り交じったトラックリストを考えました。僕の場合、お酒を飲んでいるときには慣れ親しんだ音楽を聴きたくなります。その点、ダニー・ハサウェイやコールマン・ホーキンスは僕にとって心が落ち着く存在。また、自分の最新アルバム『ELECTRIC RIDER』からも2曲選びました。気合の入った「Season of Harvest」は仕事前、開放的な「PRIME」は仕事終わりに聴くのがおすすめです。今年は海外での活動を増やしていきたいと思っています。世界中で仲間をつくって演奏する時間はもちろんのこと、一緒にお酒を飲む“営業時間外”も増やせたらうれしいですね。
ばば・ともあき/1992年生まれ。2011年、バークリー音楽大学に全額奨学生として入学。黒田卓也らとともに“J-Squad”に参加。アニメ映画『BLUE GIANT』では主人公・宮本大のテナーサックス演奏を担当した。2024年9月にメジャーデビューアルバム『ELECTRIC RIDER』をリリース。1月5日にCOTTON CLUBで開催された「Jazz Momentum 2025」の直前に取材に応じてくれた。