
NORMEL TIMESがサポートしたウイスキーとジャズの交差点。〈BRUTUS×BAROOM JAZZ WEEKEND 2024 supported by NORMEL TIMES〉DAY1をレポート。
2024年12月5日(木)〜7日(土)の3日間にわたり開催された〈BRUTUS×BAROOM JAZZ WEEKEND 2024 supported by NORMEL TIMES〉。NORMEL TIMESのサポートによるイベントは、ウイスキーとジャズの魅力が交差するイベントになった。この記事の最後では、そんなフェスのスペシャルライブを収録したムービーも公開!
ウイスキー片手に、ジャズを。
2023年の4月にスタートし、3回目を迎える〈BRUTUS×BAROOM JAZZ WEEKEND〉。もともとはBRUTUSのジャズ特集がベースとなり、南青山のミュージックホールBAROOMとともにはじまった音楽フェスのこと。
11月に始まったばかりのNORMEL TIMES。ウイスキーとその周辺の文化を愛する編集メンバーたちにとって、ジャズもそのど真ん中。そこで今回は、NORMEL TIMESがサポートし、ウイスキーとジャズ、その両方を楽しめるイベントを目指して開催が決まった。
出演するミュージシャンは、ジャズのみならず音楽シーンの第一線で活躍する一流ばかり。3日間で、のべ6バンド、31人が、BAROOMのステージで演奏を繰り広げてくれた。
イベント冒頭では、ウイスキーとジャズをテーマに、ミュージシャンとBRUTUSによる15分のトークセッションも開催。1日目に登場してくれたのは、ピアニストの林正樹さんと、BRUTUS編集長であり、NOMREL TIMESの編集長でもある田島朗。
林正樹さんはこのジャズフェスにはすでに3回出演してくれている常連メンバー。さらにはウイスキーとの縁も深い。
「碧AoのテレビCMの音楽や父の日のCMもやったことがあって、すごく縁がありますね。若いころから、ジャズミュージシャンはバーボンソーダだよ、と言われて以来よくバーボンやウイスキーをソーダ割りで楽しんでいたんです。ゆっくり楽しみたいときはストレートを飲むことも多いですね」
林さんにとって、ジャズとウイスキーの共通点も語ってくれた。
「僕、アイラウイスキーもすごく好きで、クセの強さがいいんですけど。ウイスキーってそれぞれで独特の味があるじゃないですか。そういう意味だとジャズも個性が大事で、今日演奏するメンバーもみんな個性が強い。僕のバンドでは、各々が閃いて個性が混ざり合うといいなと思っています」
個性が混ざり合う、それはまさにブレンデッドウイスキーの考え方に通じる。さらには、気分に合わせて楽しみかたを選べるところにも共通点がある。バラードからアップテンポまで幅広い曲調で幅広い聴き方ができるジャズ、シチュエーションに合わせてソーダやロックなど選べるウイスキー。聴き手、飲み手にとっても選べる楽しみのある両者なのだ。
トークセッションの後は、林正樹グループによるステージへ。これまでBanksia Trioなど少人数のバンドで出演していた林さんだが、今回は6人の編成。自由度の高いセッションというよりは、しっかりと構築されたクラシックのような演目を演奏してくれた。
メンバーも日本の音楽シーンで重要な立ち位置のメンバーばかりで、全員が集まって演奏したのは1年ぶりだという。普段はホールのような大きな会場で演奏することの多い林正樹グループだが、BAROOMの円形ホールでは間近でその演奏を味わえる貴重な経験となった。
ステージとステージの間には、観客はホールの外にあるバースペースで、ウイスキーを片手にDJの選曲を楽しむ姿も。

2ステージ目は、King Gnuや宇多田ヒカルなどとも共演するサックス奏者MELRAW率いるバンドMELRAW Plays David Sanborn。デイヴィッド・サンボーンは今年5月に逝去したレジェンドで、スティーヴィー・ワンダーやデヴィッド・ボウイはじめ数多くのスターと共演したプレーヤー。彼が演奏した名曲をMELRAWがセレクトした特別ステージに。「Run for Cover」からはじまり、「Straight to the Heart」で終演した。
フェスはまだまだ続く。”BJW After Fes!!!”
今回のイベントでは、2バンド目の最後にNORMEL TIMESプレゼンツのステージを特別に開催。ウイスキーに合う曲をミュージシャンなりに解釈し、グラス片手に楽しめるそんな曲をMELRAWさんが選んでくれた。
「ウイスキーが大好きで、バーに行ってよく勉強してるんです。中でも〈碧Ao〉は美味しくて飲みやすくて帰るべき”ホーム”と言った感じ、理(井口)がCMに出ていたりと、縁も深い。今回、ウイスキーに合う曲ということで、サンボーンもプレーしたこの曲を、皆さんが飲んでいるウイスキーに合わせてお送りします。私がお酒に一番合うと思う曲お聴きください!」
そしてはじまったNORMEL TIMES presents WHISKY SESSION。今回は、その演奏を収録した映像を、「BJW After Fes!!!」と題して、特別に公開。家でもウイスキー片手にお楽しみください。
最新のハイファイシステムを備えた円形ホール、 日本最古のレコード会社が有する約1万枚のレコードコレクションとアナログの価値を追求するヴィンテージオーディオのミュージックバーが併設された空間。
東京都港区南青山6-10-12 1F
03-6892-1577
火曜〜土曜:19:00 – 24:00 (L.O. 23:00)