になるジョーク
ジョーク好きの2人が披露し合う
世界のジョークを盗み聞き。
草木も眠る、夜更けのバー。「終電まで!」を合言葉に、のんべえの仲良しコンビがハイボールを酌み交わしている。ジョークを交えた世にもくだらない話に、しばし耳を傾けてみよう。
J

さっき駅で外国人観光客に英語で話しかけられたんですけど……。

K

ちゃんと受け応えられたか?

J

それがもう、全然。ソーリーって逃げてきました。

K

中学から10年間、何してたの? まぁ、アメリカ人からしてみりゃ、日本人が英語が苦手なのは、ジョークのネタになるくらい織り込み済みなんだけどね。

J

そうなんすか?

K

大統領時代のジミー・カーターは、日本人相手に講演をすることになって、いつものようにジョークで始めようとしたらしい。とっておきのジョークを飛ばし、彼の通訳が日本語に訳すと、満場の人が大爆笑した。

J

よっぽど優秀な通訳だったんですね。

K

カーターもそう思って、通訳を褒めたんだ。だけど、通訳は浮かない顔でこう答えた。「うまく通訳できなかったので、聴衆に向かって言ったんです。『今、大統領はジョークを言ったので、どうか皆さん、大声で笑ってください』って」

J

わかるわー。海外アーティストが来日公演したときのMCトーク中に、会場の笑いに合わせて笑っている僕と一緒。

K

そんな君にはこんなジョークも贈ろう。ある客船が航海の最中に沈没し始めた。旗を掲げた先導の日本人が、あわてて船から海に飛び込むと、一緒にいた日本人グループは、それにつられていっせいに飛び込んだ。

J

こわっ。日本人はここまで”右ならえ”な奴らと思われていることがこわっ。

K

落ち着けって。その生真面目な国民性に対して、リスペクトも感じられるジョークもあるからさ。

J

え、気になる。

K

アメリカの自動車会社が、ロシアと日本の部品工場に仕事の発注をした。条件は「不良品は一〇〇〇個につき一つとすること」。すると数日後、ロシアの工場からメールが届いたらしい。「不良品を一〇〇〇個に一つというのは大変困難です。期日にどうしても間に合いません。納期の延長をお願いします」 ってな。さらに数日後、日本の工場からもメールが届いたんだが、そこにはこう書かれていたそうだ。「納期に向けて作業は順調に進んでおります。ただ……」

J

ただ?

K

「ただ、不良品用の設計図が届いておりません。早急に送付してください」。

J

オーマイガッ!

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