アイリッシュ・ウイスキー
北アイルランドとアイルランド共和国でつくられるウイスキー。ウイスキーづくりの現存する記録はスコットランドより古く、1172年、アイルランド遠征をしたイングランド軍がウイスキーの前身とみられる蒸溜酒のことを文献に残している。現在のアイリッシュ・ウイスキーは、大麦を中心にライ麦や小麦などを少し、さらにピートの香りをつけていない大麦麦芽を加え、糖化、発酵させた後、単式蒸溜機で3回蒸溜するのが特徴だ。こうしてできたウイスキーはアイリッシュ・ストレート・ウイスキー、またはアイリッシュ・ポットスチル・ウイスキーと呼ばれる。1970年以降、これにグレーン・スピリッツをブレンドしたものが生まれ、輸出用の主流になった。こちらは、アイリッシュ・ブレンデッド・ウイスキーと称されており、まろやかで甘みがある。代表的な銘柄には「ミドルトン・ベリーレア」「タラモア・デュー」「ジェムソン」などがある。アイリッシュ・ウイスキーを使ったカクテルでは「アイリッシュ・コーヒー」が有名。ホットコーヒーに砂糖、アイリッシュ・ウイスキーを入れてステアし、生クリームをそっと表面に浮かべる。アイルランド西部のシャノン空港で、1940年代初頭に生まれたホットカクテルだ。