『キャンベルタウン・ロッホ』

“ウイスキーの首都”の名に導かれたモルトウイスキー好きが集まる地下の穴蔵。

雑居ビルの細い階段を降りると地下一階に現れる『キャンベルタウンロッホ』。ウイスキーに特化したカウンター8席のこじんまりとしたバーで、開封されているボトルは400〜500本。一度空いたものはもう出さず、次に来店したときに何が開いているか予想がつかないから何度も足を運びたくなる、ウイスキー好きのための穴蔵だ。
「キャンベルタウン」は、19世紀末ウイスキーの首都と言われたスコットランドのキンタイア半島先端付近に位置する都市。現在稼働している蒸溜所は3つだけとなったが、石炭の鉱脈が豊富で麦芽の製造工場も多いなどウイスキー作りの好条件が今も揃っている。
店名はスコットランドの有名な民謡からとったもので「もしも湾の水がすべてウイスキーなら喜んで飲み干すだろう」という歌詞のパブソング。ウイスキーの品揃えで一目置かれているが、小さくて明るい店内は立って飲む方が多く、ウイスキーが飲みたい日に気軽に立ち寄れる価格帯なのもありがたい。しっとりとした気分ではなく、民謡のように陽気な気分になって帰りたいとき、1人でサクッと立ち寄りたい。

キャンベルタウン・ロッホ
東京都千代田区有楽町1-6-8 松井ビルB1
03-3501-5305
17:00〜24:00
無休
中村さんの友人のアーティストが作ってくれたドラム缶の蓋でできた店の看板。カエルのオブジェが付いた椅子やボトルの棚についているチェーンも同じ友人の作品で、控えめだがエッジの効いたインダストリアルなインテリアも魅力的。