『Bar Rooster』
肩の力を抜いてくれるウイスキーと珍奇な一皿。

食事とともにウイスキーを味わえるのは日本らしいバーの特徴だが、銀座の『Bar Rooster』もその一つ。
『BAR武蔵』や『TOP NOTE』といった食事がきちんとできるバーで修行してきたバーテンダーの今村頼輝さんがオープンし、メニューには「厚切りベーコンステーキ」、「マカロニサラダ」、「オイルサーディンのオーブン焼き」といった酒肴のほか、「鳥とジャンブーのアマゾン煮込み」という珍しい料理が並ぶ。これは静岡県菊川のブラジル料理店『レストラン・コスモス』で提供されているもので、今村さんが実際に食べに行って気に入り、取り寄せてメニューに加わった一品だ。
コースターにあしらわれているのは、店名の“ルースター(雄鶏)”になぞらえたイラスト。カクテルの語源が“雄鶏のしっぽ”であるという説にならって、尻尾にバースプーンを挿したデザインも愛らしい。
場所柄、平日は会社帰りのお客さんが多く、日曜日と祝日が定休日。銀座でさくっとお腹を満たせるバーはありがたい。ときどき目を引くメニューが紛れているのも仕事終わりの緊張をそっと緩めてくれるのだ。
Bar Rooster
東京都中央区銀座6-4-18 5F
03-3571- 8088
平日16:00~25:00、土16:00~23:00
日、祝、第1土曜休
2014年オープン。店名の由来は、小説『午前三時のルースター』。著者の垣根涼介さんも先日来店した。季節の果物を使ったカクテルも評判で、バックバーの冷蔵ショーケースにはオレンジ、りんご、ラ・フランス、巨峰など、瑞々しいフルーツが並んでいた。