『Bar RENRi』
『Bar RENRi』コースター

和と洋、伝統と革新。日本橋らしさが詰まった新たなバー。

『Bar RENRi』内観

 江戸時代に五街道の起点として栄えた歴史ある日本橋に、2024年10月にオープンした『Bar RENRi』。木を基調にした町屋のような店内には、伝統工芸品の器や置物などがさりげなく並んでいる。

 カウンターに立つのは、バーテンダーの宮之上哲太さん。2017年から7年間『マンダリン オリエンタル 東京』でキャリアを重ね、27歳で独立。日本らしいものを求める海外のお客さんの多さを肌で感じたことが“和洋折衷”をコンセプトにした店づくりの原点になった。

 その発想を形にしたのが、都道府県をテーマにしたカクテル。例えば徳島県なら、鳴門金時の焼き芋焼酎にすだちを合わせ、大谷焼の器で提供するなど、食材からグラスまで各地の特産品を用い、地域の個性を一杯に落とし込んでいる。海外の人はもちろん、日本人にとっても各地の名物や文化を改めて知る機会になって面白い。

 前の職場と同じ日本橋エリアに店を構えたのは、自分がチャレンジしようとしていることを体現している町だと感じたから。「老舗の中にカフェやレストランなど魅力的な新店も混在していて、伝統を継承しながら新しい良いものも取り込むところに惹かれました」と宮之上さん。『今半』のビーフジャーキーや日本橋にある名店の和菓子を提供するほか、シェフや職人を招いたペアリングイベントも開催するなど、老舗の魅力を広めながら、新しい試みにも積極的に取り組んでいる。

 成田空港からも羽田空港からも電車で一本。『Bar RENRi』は過去と現在をつなぐ場として、この町に根を下ろしはじめていた。

『Bar
Bar RENRi

東京都中央区日本橋富沢町3-6 安川ビル1F
03-6810-8503
16:00~24:00
火、隔週水休

Official Website
https://bar-renri.jp/

内装は、数々の飲食店やバーを手がける小野暁彦さんがデザイン。大正時代のアンティークランプ、金沢に住む陶芸家の一輪挿し、「赤玉ポートワイン」のポスターなどが飾られており、BGMは‘80年代の昭和歌謡。日本らしさを随所に感じられる空間だ。

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