『バー オーパ』
オーパ コースター

開高健に影響を受けたバーテンダーが拓いた、お酒と文化の交錯する場。

バー オーパ

 ブラジル・アマゾンへの二度にわたる旅を記録した開高健の『オーパ!』。総移動距離16,000キロ、65日間にわたってピラニアやドラドなどの“怪魚”を追い求めた冒険記で、1978年の刊行以来、旅好きや釣り人を魅了し続けるノンフィクション紀行の金字塔だ。そこから名付けられた『バー オーパ』は日本一に輝いた経験をもつ名バーテンダー、大槻健二さんが開いた店。アマゾンにいそうな鳥をイメージしたコースターのデザインからも、作品に強い影響を受けたことが伝わってくる。

 そんな『バーオーパ』の壁には開高さんの写真が飾られているが、これは開高さんと世界中の冒険を共にした写真家の高橋昇さんから譲り受けたもの。初めは「勝手に名前を使うなんて!」と非難するつもりで訪れた高橋さんだったが、大槻さんの確かな腕と人柄に惚れ込み、以来よく飲みに来ていたそう。実際、大槻さんは店を開いた翌月に全国バーテンダー技能競技大会で総合優勝を果たし、その後も3名のチャンピオンを輩出した業界内でも伝説的な存在。高橋さんが魅了されたのも納得だ。

 100種類を超えるウイスキーや旬のフルーツを使ったカクテルを目当てに、お酒をこよなく愛する大人が夜な夜な集まっている『バー オーパ』。単なる嗜好品ではなくお酒を通じて人や文化と交わる時間を大切にした開高さんの哲学を感じ取ることができた。

『バー
バー オーパ 銀座店

東京都中央区銀座1-4-8 銀座ビッグウエストビル5号館地下1階
03-3535-0208
17:00~25:00
日、祝休

Instagram
https://www.instagram.com/baropaginza/

姉妹店の門前仲町店はフードメニューが充実していて、一番人気はハーブフライドポテト。大槻さんが懇意にしていた銀座のフレンチ『マルディグラ』直伝のレシピで、レストランでは予約必須の一品をいつでも味わうことができる。

このサイトはお酒に関する
内容を含んでいます。
あなたは20歳以上ですか?
サイトを閲覧する
いいえ
「20歳未満とお酒」
サイトへ