時を刻むごとに深みを増す〈ベルルッティ〉のこま。

ひとたび回れば、いつかは止まる。それがこまの宿命。けれど、回っている間の一瞬一瞬は、美しくも儚い。琥珀色のウイスキーを口に含むと、その余韻もまた、同じように短く長い。けれど、〈ベルルッティ〉のこまは違う。パティーヌ加工を施したヴェネチアレザーと真鍮製のピンが、時間の経過とともに深みを増し、唯一無二の表情へと育っていく。
それは、熟成を重ねて生まれるウイスキーの芳醇さに似ている。時を重ねるほどに磨かれ、ただひとつの美を刻み続ける存在なのだ。

ベルルッティ
1895年、イタリア出身の靴職人アレッサンドロ・ベルルッティがパリで創業した〈ベルルッティ〉。最高級の紳士靴ブランドとして名を馳せ、その最大の魅力は、独自の染色技法〈パティーヌ〉と、同メゾンのみが扱える特別なヴェネチア・レザーの組み合わせにある。幾重にも重ねられた色彩は、深みと艶をまとい、靴を超えて芸術品の域に達する。